廊下を走るな、と書かれた張り紙が全力疾走する生徒たちの風圧で虚しく舞いあがった。
階上から断続的に爆発音が轟いてくる。重火器やダイナマイトで鉄製の扉をこじあけようとしているのだろう。
悲鳴をあげる者、やみくもに罵倒する者、はぐれた友だちをさがす者。昼間から寝ていたのかはたまた着替えていないだけか、パジャマ姿の生徒もけっこうめだつ。
「慌てんなよ、バリケードはそう簡単に破られねえ! それよか、すっころんでケガすんじゃねーぞ!」
コードを引ん抜かれて存在理由を失ったマイクをぶん回し、叫んでいるのは担任の遠藤璃乃だ。放送室から避難誘導に駆けつけたのだろう。上半身はアディダスのジャージだが下は税抜き九百八十円のステテコパンツである。この調子では嫁さんをもらうのはまだとうぶん無理っぽい。
「先生!」
「おう魁、敵さんついに、しびれを切らしておいでなすったぜ」
「実力行使ですか」
「モニタで見た感じ、機動隊の強行突入って雰囲気だったな。後ろでは座りこみの連中と小競り合いしてる。なんだか東大安田講堂みたいだ。ワクワクすんなあ、樹花ァ?」
「ええい、だから安保の時代にはわたしは生まれてませんて何度ゆーたら!」
少し離れたところで孤隼樹花がヒステリックにわめく。目を血走らせ、髪は山姥のように振り乱している。大丈夫だろうか。
拡声器による警告の声。
「私立牡鈴学園の教師および生徒諸君に告ぐ! きみたちは完全に包囲されている。抵抗をやめて、おとなしく投降しなさい! 保護者の方々も心配しておられる」
「ち、なんてありきたりのセリフだ。銭形じゃあるまいし。それに保護者のみなさまはひとりのこらずこっちの味方だぁぜ! ったく、あることないことぬかしやがってよォ」
璃乃は(心底楽しそうに)舌を鳴らした。
銀町理事長が赤いバラ(ハイビスカスかもしれない、と鉄人は思った)の刺繍がついた手織りスカートを引きずりながら駆けてきた。
「まだぐずぐずしているのかい、さっさと中にはいって扉を閉めな。催涙ガスでも使われちゃ厄介だからね」
鉄人は銀町を見てぎょっとした。
「先生、手の、それ……」
「ふん、マシンガンに決まってるじゃないか。いっとくけど本物だよ。鉄人、あんたもいざとなったら躊躇するこたあない、持つんだ。戦うんだよ、わかったね。わかったら返事」
「は……は、い……」
鉄人はごくりと唾を呑みこんだ。冷や汗が背中を伝う。
本物の銃にはもちろん触れたことなどあるわけがない。だが、向けられたことはある。血も凍るような恐怖はいまも記憶の底に焼きついている。
見ただけで竦みあがってしまう自分が、誰かにそれを向けることなどできるのだろうか。
(銃を……向けられた……)
また頭がズキンと痛んだ。シナプスが安定しない。記憶回路に不都合が生じている。
向けられただけだったろうか。発砲音を聞いたような気がするのは、極限まで高められた恐怖が招いた単なる錯覚だろうか。
『熱い、熱いよ……』
鼓膜に血流がガンガンと響く。
『……痛い……たすけて、だれか……』
はじけ飛ぶ意識。頭をもたげる飢餓感。そして―――――
「立ちどまるな!」
背後からつきとばされて思考をさえぎられ、鉄人はホール内によろめいた。
「ぼやっとしてんなよ、テツ!」
いつの間にかそばに来ていた遙兵に腕をつかまれて、転ぶことだけはかろうじて回避できた。
銀町はいつもの雛壇によじのぼった。
「各クラス、大急ぎで点呼! ひとりでも欠けているクラスがあったらとりあえず報告は後回しでいい、二分以内にさがしてきな。ぼやぼやすんじゃないよ。そろったクラスから、すみやかに白線の内側に下がる。はじめ!」
白線の内側にお下がりください、電車がまいります。
じゃないよな。
ホールのフロアには、たしかに謎の白線が壁づたいにくっきりと引かれている。いままで気にしたことはなかったが、そういえばなんの意味があるのだろうといまさらながら疑問に思う一同であった。
点呼報告を受けて、銀町はふたたびマイクもなしに朗々とした声を張りあげた。年齢と体格からおよそ推測できないほどの声量だ。
若い頃はタカラジェンヌの素質ばっちりだったかもしれない。進路を誤ったというわけだ。幻の花組スター、銀町絵麗亜。じつに惜しい。
「ようし、みんな無事なようだね。では、全員その場に体育座り!」
ガタガタガタッと音をたてて、五百余名が従った。
いったいなにがはじまるというのだろう。
鉄人もノエルも銀町の意図をくみ取ることができず、息を殺して次の指示を待った。
「舵狸男、隔壁封鎖していいよ!」
驚愕すべきできごとは瞬きもせぬうちにやってきた。
ホール全体が振動をはじめた。上階で強制執行されているバリケード破壊のためではない。大ホールそのものが、びりびりと空気をふるわせて形態を変えはじめたのだ。
いきなり、高い天井から金属壁が下りてきた。それはホールをぐるりと囲むようにして、白線の位置に根を下ろした。ジョイントの接続する音が四方八方から響き渡る。
「な、な、な……ンだこりゃ……」
金魚のように口をぱくぱくさせたのは遙兵だ。鉄人は息をするのも忘れてしまっている。
すぐれた音響特性を持つアリーナステージに複数の声がエコーした。
「うっしゃぁ! これでも破れるもんなら破ってみろってんだ!」(血の気の多い用務員、舵狸男である)
「すげえ……超時空要塞みたいだ」
「こ、これってまさか宇宙に飛びたつわけないよね」
「りじちょうせんせい、あた、あた、あたし、もう~~!」(樹花。腰砕けの上に泣きがはいっている)
銀町はひるまなかった。
「静粛に!」
一瞬でシーンとなった。
「……聞いとくれ。いいかい、いまみんなの目の前にあるその壁が、デッドライン、つまり最終防衛線、勝利と敗北の境目ってやつだ。ほかのフロアと居住区も隔離はしたが、破られるのは時間の問題てとこだろう。地下二階が制圧された時点で、物資の供給もこれまでのように無尽蔵とはいかなくなる。兵糧作戦に持ちこまれないうちに、カタをつけるよ」
キーワードは地下二階か、と樹花はぼんやりと考えた。もちろん、とっくのとうにいまさらな計画であるが。
「理事長先生! ええと、部屋におきっぱなしの教科書とか私物とかはどうなるんですか」
「命さえあればそのうち取りに戻れる」
「ええ~っ! ほっといたらたまごっちが死んじゃうよー!」
「レベル99のメモカだけでもせめて回収させてください」
「iPodがないと生きていけないっスよオレ~!」
物質文明の恩恵に浴すことに慣れきっている現代の青少年たちは我も我もと主張しはじめた。
「……また買ってやるから!」
銀町、たまには甘いことも口にする。
「酒井若菜のおたから写真集~! おまわりに没収されたらどう責任とってくれんだよー」
「バーティミアス、読みかけなのに……いいとこだったのに……」
「秘蔵のモモ缶取りにいかせろぉ!」
銀町、ついにキレた。
「つべこべ言う者は遠藤先生に身柄引き渡しのうえ、源氏物語原文全巻、完破の刑。さあ、それでも文句のあるやつはいますぐ立ちな!」
璃乃が指の関節をポキポキと鳴らした。
逆らう者はついにひとりもいなくなった。
銀町はひとつ咳払いをして表情をやわらげると、生徒たちをぐるりと見渡した。
「みんな、こんなことになってほんとうにすまないと思っている。中学生、高校生の諸君を醜い大人たちの争いごとに巻きこんだわけだから、諸君らにはもちろんわたしを糾弾する権利がある。だが、知ってほしい。世のなかには、絶対に譲ってはいけないものがあるってことを。たとえば尊厳、たとえば自由、たとえば生存する権利だ。日本国憲法にもちゃんとそう明文化されている」
話すあいだにもたびたび床が天井が振動した。女生徒たちから小さな悲鳴があがる。
「このなかでもっとも大切で、もっとも守られなくてはならないものが、生存する権利だ。外の連中は、弓ノ間と魁からそれを奪おうとしている。諸君たちのなかには、両名の同級生、あるいは友だち、ひょっとしたら恋心を抱いている者もおるだろう。どうだ、ふたりはみんなとは別の人間か? 特別ななにかか? そうではあるまい」
「テツは、テツだ! ノエルだってそうだ」
立ちあがったのは遙兵だった。時雨努が、経夢人が、クラスメイトがそれに続く。
「オレのダチだ! なんかもんくあっか!」
「よろしい。では、もうわたしも弁解することはなにもない」
銀町はまた声を大きくした。
「これから一致団結して、デッドラインを死守する。人間バリケードに参加できる者は隔壁づたいに並ぶこと。武器は許可しない。怖い者は無理せず内側に固まれ。気分が悪くなった者は神医先生が診てくれる。トイレも我慢しないように。水分補給はしっかりと。腹が減ったら非常用のパンが山ほどあるから心配はするな。ただし、無為に長引かせるのはあまり得策とはいえないから、こちらも交渉を試みる。そのために……鉄人、ノエル、おまえたちの気持ちを確認しておきたい」
鉄人の腕が誰かに引っ張られた。遙兵だった。ノエルも経夢人に支えられて立ちあがった。
心配することなんかねェよ、と遙兵の目が笑っている。
「鉄人」
「……はい」
銀町は鋭い視線でまっすぐに鉄人をとらえた。
「はじめてあんたと会ったとき、情けないくらい震えていたね。どうだ、いまでも怖いかい」
「いえ」
「正直、学校などに入れてちゃんと適応できるのかと不安だったが、杞憂だったな。あんたは強い。だが、それを自覚していないのが弱点だ。怖いことは怖い、いやなことはいやだとこれからは誰に対してもはっきりと言え。そうしたらおまえはほんとうの意味で強くなれる」
「……」
「守られているばかりでは先に進めまいよ。鉄人、その壁が破られて、そこにいる子たちが銃を向けられたら、あんたはその前に立ちはだかることができるかい」
鉄人はとっさに返答できずに、唇を結んだ。
「……では、こう訊こう。あんたは、死と向かいあうことができるか。”もういちど”そこへいくことができるか」
今度はうなずく。口がはっきりと動いた。
「できる」
「よし」
銀町は今度はノエルを振りかえった。
「ノエル」
「はい」
「身体に異常は、感じないかい」
「いつもどおりです。だいじょうぶです」
「先日、おまえの父親と国際電話で話をしたよ。おまえのことを案じていた」
「……えっ」
ノエルは絶句して、目を瞬かせた。
「ウソだ……」
「思い出してみるんだね。ノーマークのナンバー27。おまえはもっとも望ましいルートでラボを脱出できたはずだ。父親がみなの目を反らしてくれたからさ」
「でも、ぼくは! ぼくは……父に……」
「親子の縁を切るとでも言われたかい? ま、そんなとこだろうね。あんたのしでかした過ちは研究者として許されないことだろ。親父さんは研究者としてはおまえを侮蔑しているだろうが、父親としてはかわいい息子に変わりはないのさ。親から子に受け継ぐものは遺伝情報や名前だけじゃないさ。親父さんも、苦しんだろうよ。ノエル、縁を切るというのはね、しあわせを切ることと、不幸を切ることのふたつの意味合いがあるんだよ」
ノエルの表情がくしゃくしゃに歪んだ。なにかをこらえているようにも見えた。
「魁ノエル。返事をおし」
「……は、い」
「あんたにも訊くよ。あんたは、残された時間を這いつくばってでも生きる覚悟があるかい」
ぽたり、としずくが落ちた。
「……はい、先生……はい」
「よし。では、決まったね。いまからクラスも学年も関係ない。全員、自分の役割は自分と相談して決めろ。では、戦闘配置、はじめ」
わあああと歓声が起こり、さいたまスーパーアリーナ型要塞『梁山泊』は少年少女たちの戦場と化した。異常事態だというのに、どの顔も生き生きと明るかった。
銀町は手で鉄人とノエルを引きとめ、スカートのポケットから携帯電話を取りだした。
見慣れたパンダのストラップ。鉄人はそれが自分のものであることに気がついた。
キーを操作し、耳にあてる。数秒もしないうちに、銀町はニヤリと笑った。
「ふん。やっぱりあんたかい」
日本語。だが鉄人は身を強張らせた。
「どうせそのへんで、聞き耳をたててるんだろう。進歩のない男だよ。あんた自らおでましなんて、ハルモニア製薬も実験体に逃げられてよっぽどひまになったんだね」
こんどはノエルもギクリとした。
銀町は旧友と言葉を交わすかのように、ときおり口元を愉しげに歪めた。
「それで、13と27を取り返しに来たってわけか。ふん、能無しの日本警察なんぞを使わずに、正攻法でくりゃかわいげもあるものを。それともなにかい、相手があたしだからびびってやがんのかい、クレイ」
ひと呼吸おいてケラケラと少女のように笑う。上の機械制御室から下りてきた舵狸男も、ぽかんとして銀町を見た。
突如、鉄人が会話をさえぎった。
「先生、おれに貸してください」
銀町はぴたりと笑うのをやめ、鉄人を見た。ノエルは仰天して、「鉄……」と言いかけた。
「テッドが、あんたと話したいそうだよ。どうする」
十秒後。携帯が耳から離れ、鉄人に手渡された。
鉄人は表情を強張らせたまま、小さく口を開いた。
「オラ……コモ・エスタ?」
その声は低く、かすれていた。手の震えがアンテナを小刻みに揺らす。
受話口の向こうに含み笑う医者の姿が見えるような気がした。
「元気だよ。きみも元気そうだね、ナンバー13」
「ええ、ざんねんながら」
くっくっくっとくぐもった声がする。
「ずいぶんとまた、礼儀正しくなったものだ。ギンマチ先生の躾は厳しいと見える」
鉄人がクレイに会ったのは、意識がないか朦朧としているときだけだ。まともな会話などしたことがない。だがクレイは監視モニターで鉄人を四六時中観察していたはずだ。
アルド・リンカーンウッドとの会話もすべてモニタされていた。
姿の見えない敵。それくらい恐ろしいものはない。
戦うならば、グレアム・クレイとは接触するべきだ。鉄人はそう思った。
忘れ得ぬあの声が響く。
「きみから話をしてくるとは、思わなかったね。宣戦布告でもしてみますか? わたしは、きみをラボに持ち帰るために来たのだがね。それさえかなえば、学園の生徒教師には指一本触れないが、それでもいやかね」
「いやにきまってるじゃないか。おれはあんたのモノじゃないから」
「ふ……ふふふ、ふはははははは」
「なにがおかしい」
「ははは、なかなかおもしろい冗談だ。ならばきみも返してくれなければいけないね。わたしたちのモノを」
「……は?」
「セラフィム、ラ・ムエルト。あれはもともと我々の所有物だ。そうじゃないかね? きみがきみ自身を他人に渡さないというのなら、きみにも我々のものを返す義務があるはずだがね。まあ、もっとも、いまの段階ではもう、分離することはすなわちきみが犠牲になるということだが」
鉄人は携帯をかたく握りしめた。
「……じゃあなおさら、おれがそっちに行くわけないじゃないか」
あの地獄のようなケージの中にはもう戻らない。おれは実験用のマウスじゃない。
いやなことはいやだとはっきり言う。それこそが万事に優る宣戦布告だ。
目をいちど閉じ、また見開く。まっ先に確認できたのはノエルと遙兵の真剣なまなざしだった。
だいじょうぶだよ、ノエル、ハー。
「お互いに、力で取り戻すかい」
「みんなにおかしな真似をしてみろ……」
「ふむ? 次はわたしのテロメアを喰うかね。大勢が見ている前で、正体をあらわすつもりなのかな……ラ・ムエルト」
「誰がムエルト(死神)だって」
気を張っているつもりだったが、呼吸が乱れた。頭が鈍痛を訴え、冷静になろうとする鉄人を苦しめた。
「今回もきみのその強運がたすけてくれるとしても、その先も追われることに変わりはないんだがね。ああ、またたくさんの人を巻きこむだろうね。逃げたあのときと同じようなことを繰り返して、最終的にいったい何人殺すつもりなんだ、きみは」
「おれが、なにをしたって?」
鉄人は声を荒げた。もちろんその先の戯れ言は訊きたくなんてなかった。
「まさか……覚えていないというつもりじゃなかろうね」
「なんのことだかわかンねえよ。そのネチっこいしゃべり方がむかつくだけさ」
「ふん、死神も世迷い言を吐くのだな。ならばはっきりとわからせてやろう。ナンバー13、きみのセラフィムが恐るべき殺戮者であることをね。敵だけではなく、味方も死にいざなう。無差別の狂気。はやく認めたほうがきみのためでもあるよ。そこにいる人々を不幸にしたくなかったら、ムエルトが暴走しないうちに自分の足で出てこい。いまならわたしはおまえを許してやる。交渉ではない。命令だ」
激怒と恐怖で手がぶるぶるとふるえた。
鉄人が黙りこんだので、クレイはわざとらしくため息をついた。
「まあ、意地を張るのもよかろう。ところでナンバー13、我々はきみの遺伝子情報を保管している。どういうことかわかるね? キミにとって都合のよくないものを造ることだってできるってことだ。お利口な頭の片隅にでも置いておくといい。それから、ざんねんながらわたしは忙しい身でね。悠長に遊んでいるひまはないんだよ。いまから、そう……セラフィムの数だけ。27時間猶予をやろう」
「脅迫……するのか」
「こちらは交渉さ。きみたちが籠もっている空間もどこかに必ず換気設備があるはずだ。周到なエレノア先生のことだから、独立しているだろうけどね……しかし、地上と接点があるかぎり解明することは不可能ではない。丸一日もあれば足りるだろう。いまから27時間後、あすの午後五時までにきみが出てこなければ、換気ダクトに神経ガスを送りこむ」
「……ちょっと待て! 皆殺しにすっ気かよ!」
大声の内容に、周囲の者は驚愕し顔をひきつらせた。
「機動隊は暴動鎮圧用の催涙ガスを準備している。すり替えるなど容易いことだ」
「なに考えてんのさ……あんたこそ狂ってるよ。アタマおかしいんじゃねーのか」
「午後五時。たのしみにしているよナンバー13。キャンプ座間にブラックホークを手配しておこう。嘉手納経由で、お家まで快適に連れていってあげるよ。では、エレノア・ギンマチによろしく」
「あ、おいこら、切るな! まだ話はおわってねえぞ! ……くそっ」
リダイヤルしても呼び出し音が虚しく繰り返されるだけだった。
2006-02-03
