「これはなんですか」
ホワッツディス。うっかり口をすべらしたのは後先顧みない性格の鉄人だった。
大ホールの隅にちんまりと屹立している脚付きスチール黒板のことである。
銀町絵麗亜は間髪をいれずにストレートに答えた。
「約束の黒板だが」
シーンと静まりかえる一同。
横二メートル五十センチ、床からの高さ約二メートルの緑色の面には、白チョークでたくさんの漢字が書かれている。
天魁星 魁無影響量
天ごう星 遠藤璃乃
天機星 銀町絵麗亜
天間星 弓ノ間鉄人
以下延々につき省略。星の下が空欄の行がほとんどだ。これがとある思想に基づく配列を記した名簿であることは一目瞭然である。だが、しかし。
「せっかくだから、正統派梁山泊スタイルにしてみた。ここにいる全員の名前を書きたいのはやまやまなんだが、あいにく欄が百八つしかないもんでね。わたしの独断と偏見でピックアップし、おいおい加えていくつもりなのだ」
いや理事長、こういう名簿の存在自体がもうすでに独断と偏見に満ちていらっしゃるのではないかと。
皆の頭をよぎった思いはいっしょだったが、もちろん口にする者はいなかった。 鉄人の目が名簿を追っていく。その頬がぴくぴくとひきつった。
天英星 燕霧流
クソがひっついてやがる。
ノエルも困惑して、遠慮がちに抗議した。
「どうしてぼくの名前が先生よりも上にあるんですか。そういうの、困ります」
「リーダーは順位筆頭にきまってるだろう」
「……じゃ、なおさら、場所をまちがえてると思うけど」
ノエルは黒板消しを手に取ろうとして銀町にとがめられた。
「言い忘れたが、勝手に改ざんした者は因数分解千本ノックの刑に処する。覚悟はできてんだろうね」
高次方程式一万題でも朝飯前のくせに、ノエルは思わず手をひっこめた。
銀町は思案する様子をちらりと見せたあと、モップを手に通りかかった用務員の婆咲舵狸男を呼びとめた。
「へい、なんです」
「舵狸男。おまえはどこがいい。直感で決めろ」
「へ? なんのことで」
「いいから、深く考えるな。ほら、さっさとする」
「はあ。……じゃ、テキトーってならこのあたりで」
表の中間あたりにある空欄地帯、地微星の欄を指す。
銀町はすかさずそこに舵狸男のフルネームを書き加えた。
「よし、これであんたも宿星のひとりだ。決まったからにはお仕事をしてもらうよ。ガキどもがふざけてこの黒板にいたずらしないように、目を光らせとくれ。発覚したら即座にとっつかまえて、数学教師の弟子主水(ですもんど)先生に引き渡せ。いいね」
「へい」
舵狸男はわかったようなわからないような曖昧な返事をして黒板をしげしげとながめた。上位名簿に目をやって、にやりと鉄人を見る。
「よう、テツ。どうだ、四位転落の気分は。オマエ、いつもてっぺん陣取ってやがったからこういうのも新鮮でいいんじゃねえのか」
「ああこれ。たいした意味ねーってば。どうせいまみたいにテキトーに決めたにきまってる」
鉄人の言葉を銀町がさえぎった。
「適当も星の思し召しだよ、鉄人。おまえの位置は水滸伝では公孫勝(こうそんしょう)。四番目という順位も伊達ではない。梁山泊軍では軍師のひとりとして数えられる。この人物は、天下無敵の妖術使いだ。ふるう能力は超絶的かつ神秘的。謎の多い人物として描かれている。どうだ、おまえにぴったりだろう」
「どこが」
「ここだけの話、身の丈八尺もある大男だったそうだが」
「……イヤミだよな、先生」
高校一年男子の平均身長よりずばり五センチ低い鉄人に、背丈の話は御法度であることを銀町はしっかりと心得ており、絶妙なタイミングで攻撃してくる。
鉄人はため息をついた。どうやら銀町はクラシカルチャイニーズリテラチャで頭がいっぱいらしい。
「あの……やっぱりぼくが宋江(そうこう)ってのは……ちょっと……」
ノエルはまだ泣きごとを繰り返している。
喝をいれたのはこれまた銀町だ。
「リーダーは魁ノエル。これは譲らないよ。いいかい、この名簿がひとつのこらずすべて埋まる、それこそが最終決戦の刻だ。悪は、叩く。それが梁山泊軍の目的さ。烏合の衆だがね、率いる星が強いってことをばかどもに見せつけてやるよ。ノエル、鉄人、あんたらはお陽さんの下を歩くんだ。いいね」
ノエルと鉄人はうなずいた。夢と冗談のいりまじったような話だったけれども、軍師、銀町絵麗亜の目は真剣だったからだ。
真剣に、ふたりの未来を考えていた。
生きるための時間を奪われようとも、忌まわしい力を与えられようとも、陽の光をあびて輝く権利はあるのさ、と。それを少年たちに言い聞かせるために、銀町はあえてわかりやすい冗談を用意してくれたのにちがいない。
滑稽ともいえる劇場型の抵抗活動は、ノエルと鉄人への最大限のいたわりなのかもしれなかった。
遙兵が餅を風流に七輪で焼こうと言いだしたのを、時雨努は苦笑いしてとめた。
「密閉された部屋で炭を焚くなんて、自殺行為だぜ」
「なんで。うちのいなかじゃいまも掘り炬燵で練炭つかってるぞ」
「遙兵んち、築百年だろ。そんだけすきま風がはいる家なら大丈夫さ」
遙兵はぶつぶついって、大量の角餅をトースターいっぱいに押しこんだ。一酸化炭素中毒や火事はたしかに困るが、せっかくいい考えだと思って提案したことを鼻で笑われて気分が悪かった。
醤油の一升瓶を手にした経夢人が訊く。
「ぼく、ふつうの磯辺にするけど、みんなはどうする」
「おれ、納豆と生卵と醤油」
「鉄人、卵好きだよね」
「ぼくもシンプルに醤油と海苔でいいな。ノエルは」と時雨努。
「ぼく、お餅よりもおまんじゅうのほうがいいけど……とりあえずきなこと塩と砂糖」
遙兵が勝ちほこったように笑った。
「へへへ、みんな甘いな! いいか、餅にはな……」
「トマトケチャップか」
鉄人が割りこんだ。
「……先に、ゆうな」
「いいんじゃないの? 抗酸化物質たっぷりで。子どもんとき、きりたんぽにケチャップ塗って舐めてたのがおやつだったって聞いた覚えがあるけど。あそうそう、ケチャんぽ」
いつものツッコミが復権していて、ノエルはほっとした。
一トンもの餅がおなじみの謎ルートで梁山泊に持ちこまれ、臨時地下市民は平然と正月気分を満喫していた。
料理が面倒なとき餅はなにかと便利な食材であることに気がついた生徒らは、自活したら餅はつねに常備しておくべきであると、またひとつ賢くなった自分に満足するのだった。
テレビが牡鈴学園事件のテロップを流しつつ、箱根駅伝の往路を放映している。
たすきをバトンしていく行為がなぜそれほどまでに日本人に感動を与えるのか、鉄人は不思議でしかたがなかったが、とりあえず力をあわせて戦うというのはいいことなのだろうとむりやり納得した。
脳内エンドルフィンだしまくりでランナーズ・ハイの大学生諸君、心臓停まらない程度に頑張ってください。地下基地より弓ノ間鉄人も卵割りつつ声援いたします。
「ってか」
スリーステップで目玉を小鉢に落とすと、パックの納豆も加えて割り箸でねちゃねちゃとかき混ぜる。
「鉄人、外国生まれの外国育ちっていってたよね。それにしては納豆だの梅干しだの味噌汁だの、よく食べれるね」
経夢人が感心したように褒めたたえるので、鉄人は図に乗った。
「伝統食は日本人のココロのフルサトなのだ、えっへん」
「っていうかさ、はじめて会った日本人が和食しか知らない人だったらしいよ」
ノエルが余計な補足をした。暗に銀町理事長のことを指している。
「生まれてはじめて納豆を口につっこまれたときの恐怖といったらなかった……」
鉄人は演技じみたしぐさでしみじみと回顧した。
「テツ、前髪が糸ひいてる」
「ナットウキナーゼできみもサラっとフィブリンを分解してみないかね遙兵くん」
「くぉら! ネバっちい手でさわるな、変態プエルトリカン」
掛けあい漫才も健在である。数日前の争いが嘘のようだ。
鉄人の口元は遙兵に殴られて切れたところが青く腫れあがって、見た目にはひどく痛々しい。校医の神医優(しんい ゆう)がべったり貼った絆創膏のあとがまだ残っている。顔も洗っているやらいないやら。
どうやら両名ともそんな大昔のことはスコーンと忘却したようである。
トースターがチーンと鳴ったところにタイミングよく、担任の遠藤璃乃がひょっこりあらわれた。
遙兵はあからさまにいやな顔をした。
「鼻が利くな、エンちゃん」
「一日何食くってんだ、おまえら」
「朝、十時、昼、三時、夕、夜食の六回ですぅ。育ち盛りだからさぁ、ハラペコなんだよね。枯れ涸れのエンちゃんとちがって」
「猛地、涸れてるかどうか手取り足取りアソコ取りじっくり教えてやるから、あとで餅焼いておれの部屋に出前しろ」
「エンちゃん、教師にあるまじき問題発言は教育委員会に訴えるぜよ」
「おー、うまそうだな。そういやはらへったな。むう、ざんねんだがちょいといまそれどころじゃない。ああ、すみません、ここが高等部の連中が使っている調理室です。これと同じのがこの階には三つあって」
璃乃は見知らぬ男を連れていた。年齢も璃乃と同じくらいだろうか。背が高く、黒ずくめの服に革ジャンを羽織っている。目つきが鋭い。
どこかで見たかな、と鉄人は考えた。
時雨努がそっと耳打ちする。
「燕魚太だ」
鉄人は口の中のものをぶっと吹きだした。
「わっ、ばっちい、鉄人!」
遙兵の叫び声に、霧流の父、燕魚太は反応した。
「……鉄人?」
射るような視線が向けられる。
「弓ノ間鉄人か」
返事を待たず、ずかずかと近づく。身を守る暇も与えられず、肩をわっしとつかまれた。
「……醤油がついている」
魚太は無遠慮に鉄人を観察したあと、ぼそりと言った。
「え、あ、あのそのこれはその、スミマセン、いま拭きます」
鉄人は際限なくうろたえた。目の前の男が燕魚太であるなら、利益優先でハルモニア製薬に出資している極道のはずだ。すなわち自分にとっては生死に関わる危険人物である。
息子がろくでもない抵抗活動に引きこまれたことを知って文句を言いにきたのだろうか。
それとも、ハルモニア製薬の指示で逃げたマウスを弄びに来たのか。
カチンコチンに固まる鉄人を尻目に、璃乃が紹介をはじめた。
「醤油が弓ノ間鉄人、きなこが魁ノエルです」
ノエルの額にもたらりと汗が流れた。
「ほう」
魚太は鉄人の肩に手をかけたまま、ふたりを交互にながめた。
「たしかに、見ただけではわからんな」
「まァね。こいつら、黙ってりゃふつうの高校生ですから。どこの誰が見たってこんな間抜けヅラども、西側の秘密兵器だって思いますかって」
黙っていればこの先公、言いたい放題である。
遠藤璃乃、許すまじ。
燕魚太は腹のたつことに、うむと強くうなずいて鉄人から手を離した。
肩がじんじんとしびれている。見かけによらず、すごい力だ。相手の動きを封じる急所を心得ているのかもしれない。
魚太は静かにフッと笑った。
「霧流が、お世話になっているそうだね。あれはわがまま放題に育てられたから、少しばかり手におえないところもあるが、これからも仲良くしてやってくれ。鉄人くん、きみと出会ってからあの子はきみの話ばかりだよ。ふふふ、よっぽど気があうんだろうね」
「ど、どうも」
ちっともありがたくないのに鉄人はつい返事をしてしまった。遙兵ににらまれて肩をすくめる。
「いや、梁山泊がどういうところかと気になってね。来てみて正解だった。遠藤先生、銀町理事長にはあの話お受けしますと伝えてください」
璃乃は微妙な表情をうかべて、「では、すぐにお部屋の準備をいたします」と言った。
鉄人とノエルは顔を見あわせた。
まさか。
だが、そのまさかだった。
「わたしも今日からきみたちの仲間にいれてもらうよ。あらためて名乗ろう。燕魚太、チンケな会社の役員をしている。わけあって弓ノ間くんと魁くんのことはよく知っているが、だからといっていまどうこうしようという気はないから、心配はご無用だよ」
指定暴力団組長をソフトに言い直すと会社役員になるのだ。鉄人はぼんやり考えながら魚太を見た。
一般的イメージのヤクザと比べればイケメンでちょっと柴田恭兵に似ていた。が、よくよく見ると指が通常より一本足りなかった。
物理教師、孤隼樹花には大きな疑問があった。
完全包囲され、蟻の子一匹紛れるすきもない(はずの)梁山泊が、エネルギー保存の法則を無視して人的戦力が拡大していくのはなぜだろう。
これは物理学にケンカを売るゆゆしき事態である。
教育現場に携わる端くれとして真相をさぐらなくてはなるまい。
元旦に届いた親からの年賀状には『今年こそ良縁がありますように』という毎年恒例の要らぬお節介と、風呂敷包みをしょったタヌキにしか見えない犬コロの絵が書いてあったが、それ以前の課題としていったい誰が、これを、いつ、どこから、どんな目的で、どうやって届けたかという5W1Hを私情を交えずに考察する必要があった。
しかし、年賀状は単なる一例にすぎない。
今日、受け持ちのクラスの保護者が一名、挨拶に見えられた。
本日より息子ともどもお世話になります、と。
客人はとても友好的だったが、樹花は家庭調査票で相手の驚くべき素性を把握していたので、極度の緊張と興奮状態に襲われた挙げ句、血圧と脈拍数値を一気に上昇させた。おかげでのぼせてなにがなんだかわからなくなり、たまたま居あわせた遠藤璃乃に梁山泊の案内を押しつけて女子トイレに逃げこんだ。
ぐるぐると病的に鳴動するお腹に舌打ちしながら、樹花は懇願した。
りじちょうせんせーい。
人間ドックでストレス検査したいので年次休暇くださーい。
もちろん、こんな忙しいさなかにくれるわけがない。
樹花はトイレの水にはかない願いをジャーッと流した。
来る者は拒まず、去るのは許さずという銀町の基本姿勢は十二分にわかったので、残された手段はいざというとき自力脱出する方法の見極めであると思った。燕霧流の父親はどういった手段で梁山泊入りを果たしたのだろう。厳戒態勢をいともたやすくかいくぐり、息も乱さずにご挨拶にやってこられたのはいったいなぜか。
ひょっとしたら、梁山泊は孤立していないのではないか。
地上との接点をすべて封鎖したように見せかけて、じつは大規模な地下輸送路が隠されているのではないか。いや、そうとしか考えられない。燕魚太も郵便局員もクロネコヤマトも餅一トンも、すべてそのルートをたどってきたにちがいない。
こうなったら電気ガス水道といったライフラインもすべて、秘密の供給ルートがあるのだ。
銀町財閥ならやりかねない。
と、いうことはである。そのルートを解明し、逆にたどれば外に出られる。実行するかしないかは別問題としても、調査しておくに越したことはない。まさか裏切りにはなるまい。あくまでも自衛手段というやつである。
樹花は洗面所で手を洗い、口紅を軽く塗り直そうとして、鏡に映る女生徒の姿に気づいた。
「センセイ、あけましておめでとう」
「やあ、某雁」
担当するクラスの風紀委員はつやつやと輝く唇を軽くつりあげた。生意気そうな表情はそのままに、ちょっと頭を下げて尊敬を示すしぐさをした。
某雁瀬音香が1組の委員長兼問題児、燕霧流のシンパであることは樹花も把握していた。
瀬音香はけして問題行動を起こすような生徒ではなかったが、なにを考えているかわからないずるがしこさがあった。成績もそこそこ良く、大学教授の父親と教育熱心な母親は保護者会にもたびたび貢献している。下心があって近づいてきたとしても無下にはできない。
「せんせい、ホールの名簿見ましたよ。先生もお名前、載ってましたね」
「……名簿?」
意味がわからず、樹花は聞き返した。
「あれれ、ご存じないんですか。理事長先生がお決めになった、一軍の名簿らしいですよ。なんだかホントに戦争みたいになってきましたよね。あ、学生闘争っていったほうがいいのかな。先生の時代ではそう言ったんでしょ。安保だっけ」
「失礼な。それはわたしの生まれる前の話だ」
「あら、ごめんなさい。だけど先生たちでも一軍に任命されてる方って少なかったですよ。高等部では3組の遠藤先生くらいかなあ。ま、基準はうすうす検討がついちゃうんですけど。弓ノ間くんたちの秘密を知っているか知らないかってトコ?」
「……某雁」
「ほうらね、やっぱり図星だ。じゃああたしや雷電くんも名簿に載る資格があるってことよね。もちろん、お役にたてるつもりですよ? 先生が理事長にあたしたちを推薦してくださったら、それなりの働きで貢献しますけど、いかがかしら」
「燕の情報か。どこまで知っているんだ、某雁」
「とりあえず霧流とはツーカーかな。ハルモニア製薬って会社のことも、そこで弓ノ間くんたちがどういう存在だったかってことも、巷で流れてる情報が大嘘だってことも、ぜーんぶ知ってる。どう? 資格じゅうぶんだと思いません」
「しっ、声を落とせ、某雁」
樹花はあわてて瀬音香を壁に押しつけた。幸い、トイレ周辺に人の気配はない。
「そっか。聞かれちゃ計画が台無しだもんね」
瀬音香は悪戯っぽく笑った。ぺろりと舌を出し唇を舐める。
「弓ノ間くんたちは、悲劇のヒーローじゃなきゃいけないってことね。ほんとのこと知られて、みんなが怖がっちゃけっこうマズいのよね」
「某雁、彼らのことをそんなふうに言うのはよくない。あいつらはなにも好きこのんで……」
「オッケイオッケイ、ぜったいに漏らしませんって。うーん、でもぉ、あたしもなにか弓ノ間くんたちのお手伝いがしたいなあ。こう見えても一応気の毒に思ってんのよ。じっと見守るだけなんて性にあわないの」
樹花はうなった。なんと狡猾な女生徒だろうか。しかし、自分の一存で断るわけにもいくまい。
「わかった。理事長に相談してみよう。だがいいな、ふたりのことは他言無用だぞ」
「ラッキー! へーきへーき、あたし口は堅いですよ。そうときまったら、これからは同志ってことで、がんばりましょうね孤隼セ、ン、セ、イ」
樹花は偏頭痛をこらえてこめかみを押さえた。
翌朝、約束の黒板に新たな名前が記載されていた。
天満星 某雁瀬音香
天退星 燕魚太
地文星 雷電編駝麓
「クソが……増殖しやがった……」
鉄人は呆然とつぶやいた。
2006-01-31
