「どこにも行かないよ」
ノエルもうなずいた。
広げた鉄人の右手に、ノエルの左手がやさしく重なる。
はばたく双子の鳥のように。
銀町先生。
しあわせか、それとも不幸か。そう問うのですね。
あなたはすでに返される答えを知っていたはずだ。
”いまはまだどちらかに決めたくはありません”
不幸に縛られるのはもちろんいやだけれど、しあわせに固執してそこにがんじがらめにされるのはやっぱりいやだ。
この島には、なにもない。
あるのはただ、青い海、青い空。
自由という名の、もっとも厳しい世界。
結論は急ぐまい。試されるのは、これからなのだ。
「イスラ・イナビターダ・コンクルシオン」
鉄人の声がこだました。
それは今日とはちがう明日へのみちしるべであった。
イスラ・イナビターダ無人島エンディング end

ま、楽しくやれや
作画協力/Kaka(長女・10歳)
2006-07-05
